「地鎮祭やりましょうか」と言われて、「えっ、それって神社行くの?こっちが呼ぶの?なにするの?」と、正直、最初は謎だらけ。
でも実際にやってみて思ったのは──
やってよかった。この土地での新しい暮らしが始まるんだと、心がスッと整うような、前向きで清々しい時間になったということ。
この記事では、地鎮祭の準備や流れをわかりやすくまとめつつ、
「初穂料忘れたやらかしエピソード」や「神様降臨を感じた瞬間」など、リアルな体験談もたっぷりお届けします。
これから地鎮祭を控える方の、ちょっとした安心材料になれたら嬉しいです!
地鎮祭ってなに?やる意味ある?
地鎮祭(じちんさい)は、土地の神様に「これからここに家を建てます。どうか見守ってください」とご挨拶をする、日本の伝統的な儀式。
神主さんに来てもらい、敷地の四方をお祓いしたり、鍬(くわ)を入れる儀式を行ったりします。
宗教行事といえばそうなんだけど、どちらかというと「気持ちの区切り」とか「儀式としての節目」の意味合いが強い印象でした。
一条工務店では営業さんが手配してくれて、神社の神主さんが儀式の設営などすべてしてくれたので、私たち施主はあまり事前準備をすることはありませんでした。
事前準備|私たちが用意したもの(するはずだったもの)

- 初穂料:3万円
- 服装:きれいめな普段着(私はワンピース+カーディガン、夫は襟付きシャツ+チノパン)
- カメラ・スマホ(記念になるので絶対撮った方がいい)
- 日焼け止め・虫除けスプレー
- あとで詳しく書きますが…現金の確認はマストです。ほんとに。あと服装。
地鎮祭当日の流れ|「えい、えい、えーい!」が響いた瞬間

この日は「大安」かつ「大明日」「一粒万倍日」が重なった、まさに地鎮祭にぴったりの吉日でした。
暦の意味まではあまり詳しくなかったのですが、せっかくなら良い日取りで──と営業さんと相談しながらこの日を選びました。
おかげで当日は気持ちもすっきり晴れて、よいスタートを切れたように感じます。
いざ始まった地鎮祭。神主さんの進行で、式は静かに厳かに進んでいきました。
地鎮祭の儀式の中には、「神様が降りてこられる場面(降神の儀)」と「神様が天に戻られる場面(昇神の儀)」という、特に神聖な瞬間があります。
私たちの式でも、その場面になると神主さんが「うーーー…!」と長く伸ばすような声を出しながら祝詞をあげており、空気がピンと張り詰めるような感覚がありました。
そしてその時、一条の営業さんがさりげなく、でもきちんと頭を下げているのを見て、「あ、これは大切な場面なんだ」と私も身が引き締まる思いで見ていました。
「今、神様が降りてきてる…!」「あ!今、帰っていかれた…」と、まるで見えない神様を肌で感じるような、少しドキドキする体験でした。(なんだかその時に風が吹いた気がしたんです。笑)
そしてついに、ちょっと照れくさい(でも見どころ)なシーンが。
それが──
刈初の儀(かりそめのぎ)。
山盛りの土の山に立てられた笹に向かって、木製の鎌(カマ)を持った夫が、
「えい、えい、えーーい!!」と、大きな声で掛け声をかけながら笹を刈り取る内容でした。
私は「声ちっちゃくなっちゃうかな…?」と少し心配していたんですが、
本番ではびっくりするくらい堂々とした「えーーい!」が響き渡り──
思わず心の中で「さすがじゃん…」とつぶやいてしまいました。笑
終わったあと、神主さんから「なかなかあそこで大きな声を出せる方はいませんよ。素晴らしい」と褒めていただく場面もあり、夫も、ちょっとドヤ顔でした。
じぃちゃんと営業さんの連携プレーにも感謝

この日のために、いろんな人が準備してくれていたことも印象的でした。
たとえば、土地の草。
現場監督さんは当日は不在でしたが、営業さんが声をかけ事前に除草剤を撒いておいてくれたとのこと。
さらに、私のじぃちゃんも数週間前と数日前にもせっせと除草剤を撒いてくれていて、
「我が土地、至れり尽くせり状態やん…」と感動。ありがとう、みんな。
そしてもうひとつの儀式、「鍬(クワ)で土を削る」パートは、一条工務店の営業さんが担当。
こちらも、すごく手慣れた様子で「えい、えい、えーい!(サクーッ…)」と、いい感じの削り具合。
「さすがプロ…何回もやってるんだろうな」って思いました。
ハプニング発生!初穂料、持ってきてない事件

これは完全に私たちのミスなんですが──
初穂料(3万円)、持っていくのを忘れました。
いや、正確に言うと「自分たちが用意するって認識が抜け落ちてた」んです。
というのも、まだ寒かった頃、たしか本契約をした2月くらいに、一条工務店からもらった見積書の中に「地鎮祭 3万円」っていうざっくりした記載があったのはうっすら覚えていて。
でもそのあと、地鎮祭の詳細連絡が来ても、「誰が用意するか」みたいなことは特に明記されていなかったので、ずっとスルーしてたんですよね。
当日の朝の会話が、運命の分かれ道
朝になって、ふと気になって夫に聞きました。

ねえ、あの“地鎮祭3万円”って、もしかして私たちが用意するんかな?



えー、でもそれだったら一条の営業さんがちゃんと事前に言ってくると思うよ。言ってないってことは、こっちじゃないんじゃない?



たしかにー!じゃあ、持って行かなくていいね〜
という、一番ダメな確認しないまま納得パターン。
地鎮祭は無事に終わった、かと思いきや…
式も無事に終わって、みんなで乾杯して、神主さん・営業さんとしばし世間話。
「神主さん、意外とおしゃべり好きなんだな〜」なんて話長いな~と思っていたそのとき。
神主さんが、さりげなく営業さんだけを呼び出して、耳打ちするような様子。
(あれ?なんか特別な話でもあるのかな?)
と他人事みたいに見ていたら、営業さんが私たちのもとに戻ってきて一言。



初穂料って、今日持ってこられてますか?
…えっ。
…えええええええええええ!!!
夫婦そろって「やっちまったぁ…」という顔でフリーズ。
急いで財布を合わせても、二人で2万円ちょっとしかなくて、た、足りない。
冷や汗というか、もう笑うしかないレベル。
そして、救ってくれたのは営業さん
神主さんは「後日でも構いませんよ」と優しく言ってくださったのですが、
すかさず営業さんがこう言ってくれました。



私、こういう時のために多めに持ってるんで。
私が立て替えておきますね
まさかの救世主。
心の中で拝みました。本当にありがとうございます🥹…!!
・・・
ただひとこと、言わせてほしい。
それなら事前に教えておいてくれてもよかったのでは…!?(笑)
やってよかったこと&これからの人に伝えたい注意ポイント


1. 初穂料の準備は“確認”が命!
- 誰が用意するのか?→ ほぼ100%、施主(自分たち)です!
- 金額はいくら?→ 2~3万円くらいが相場ですが、地域や神社によって変わることもあるので要確認!
▼初穂料の包み方について
初穂料は、以下のように包むのが一般的みたいです:
- 中袋(白無地の封筒)にお札を入れる
- 外袋(のし袋)に「初穂料」と表書きし、水引は紅白の蝶結びを使用
- のし袋の下部には施主の名前を書く(フルネームや「〇〇家」など)
→ 地域や神社によって細かいルールが異なる場合があるため、営業さんや神主さんに事前確認をしておくと安心です!
2. 天気と服装はセットでチェック!
- 地鎮祭は基本「外」「屋根なし」「立ちっぱなし」
※テントや椅子を用意してくれることもあるみたい - 季節に応じた服装+日焼け止め・虫除け・水分補給などの対策を忘れずに
- 足元は汚れやすいので、白スニーカーやヒールは避けたほうが無難
▼ 個人宅の地鎮祭における服装のポイント
- フォーマルすぎず、カジュアルすぎない:スーツやワンピースなどのフォーマルな服装が基本ですが、過度に堅苦しい必要はありません。
- 清潔感を重視:派手な色や柄、露出の多い服装、汚れた靴などは避け、清潔感のある服装を心がけましょう。
- 動きやすさも考慮:地鎮祭は屋外で行われるため、足元が悪いこともあります。動きやすく歩きやすい靴を選び、天候に応じた服装を選ぶのがおすすめです。
- 家族で統一感を持たせる:家族全体で雰囲気を揃えるとより整った印象になります。
→ ジーンズやTシャツなどのラフな服装でも問題ない場合もありますが、神主さんや営業さんに確認しておくと安心です。
ちなみに私たちは、何も考えずジーパンとTシャツで参加しました。幸いとくに注意はされませんでしたが、後から調べて「うわ、けっこうラフだったな…」と気づきました💦
3. 草の処理は忘れずに!
- 土地がむき出しの状態だと、草が思ったよりも生えていることも
- 除草剤や草刈りで、スムーズに式を行えるように整備しておくのがおすすめ
- 我が家は現場監督さんとじぃちゃんのW除草で助かりました!



足首までの長さなら最悪、草生えてても大丈夫です!
と言われたので、それぐらいなら許されることもあるようです。(?)
4. 「えい、えい、えーい!」は、全力でどうぞ


- 刈初の儀は、間違いなく思い出に残るシーン
※場所によっては今回営業さんがやった鍬で土を鋤取るパートを施主がやることもあるようです。 - 恥ずかしがらずに大きな声でやった方が絶対にいい!
- 神主さんから褒められることもあるし、後から写真見ても満足度が違うと思います
おまけ|「奥様は警察官ですか?」と聞かれた話
神様に木の枝(玉串)をお供えしてお辞儀をする場面があるのですが、
そのときの私のお辞儀がどうやらピシッとしていたらしく──
神主さんにこう言われました。
奥様、お辞儀がすごく綺麗でした。警察官の方ですか?



・・・!?
いえ、看護師です!
と、保健師なのに、なぜか見栄をはって看護師と言ってしまいました。笑
また、警察官と間違えてもらえるくらい、ちゃんとできていたのかと誇らしくなりました。
地鎮祭って、気持ちを込めるからこそ、丁寧にやるとちゃんと伝わるんだなと思った出来事でした。
地鎮祭を終えて思うこと


「必要なのかな?」と最初は思っていた地鎮祭。
でも、いざやってみたらやっぱり“やってよかった”と素直に思える時間でした。
気持ちがシャキッと引き締まるし、
「さあ、ここに家を建てるぞ」という実感が、体と心にちゃんと刻まれた感じがしました。
ちょっとしたハプニングも含めて、忘れられない1日になりました。
これから地鎮祭を控える方の参考になれば嬉しいです!
ほややん
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